住宅ローン返済中で不動産担保ローンを諦めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。タイトルに記載の通り住宅ローン返済中でも融資可能なケースがございます。今回の記事では例として数パターンをご紹介いたします。
➀住宅ローンを借りて順調に返済を行い残債が少なくなっている場合。
➁過去に住宅ローンの繰り上げ返済をした場合。
➂不動産購入当時に頭金を自己資金で支払っている場合。
➃不動産購入当時より不動産相場価格が高騰している場合。
次に、住宅ローン返済中に不動産担保ローンの利用が難しくなる理由についてご説明いたします。
住宅ローンまたは不動産担保ローンを利用する場合には、担保となる不動産に抵当権が設定されます。抵当権とは、債務者が借りたお金を返すことができなくなってしまった場合、債権者(金融機関)が担保を売却し、その売却金で融資金を返済してもらうことができる権利のことです。抵当権は一つの不動産に複数設定することができますが、抵当権を複数設定した場合は、抵当権に順位が付けられます。一般的に住宅ローンの抵当権は順位が一番高い【第一抵当権】として設定されています。担保の売却金から残債を回収する場合、抵当権の順位が高い債権者から順番に回収することが出来る仕組みとなっているため、優先順位の高い第一抵当の債権者は後順位の抵当権を設定した債権者と比較して、残債を全て回収出来る可能性が高くなりますが、第二抵当以降の債権者は、第一抵当の債権者の回収が済んだあと、売却金の残額から回収を行うため、残債を全て回収出来ないことがあります。そのため、住宅ローン返済中の不動産を担保に不動産担保ローンを利用する場合、住宅ローン残高が多いケースでは融資を受けることが難しいということになります。