審査に柔軟性があり、比較的スピーディに資金調達が可能な「不動産担保ローン」。
不動産担保ローンは資金使途の制限も少なく便利な商品ですが、今回はそんな不動産担保ローンに潜むリスクについて見てみましょう。
△不動産担保ローンに潜むリスク
①強制売却のリスクがある
～所有する土地や建物を担保に借入する不動産担保ローンですが、ローンの返済が滞ると担保不動産の売却を打診されたり、抵当権の実行により強制売却（いわゆる競売）される恐れがあります。
②諸費用がかかる
～不動産担保ローンを利用するにあたって、ローンの事務手数料や登記費用、収入印紙代や司法書士の報酬などの諸費用がかかります。借入額によっては費用も大きくなる場合があります。
③ローンを完済しないと担保不動産を売却できない
～不動産担保ローンの利用中において担保不動産を売却する際には、ローンを完済する必要があります。よって、借入額が大きくなってしまうと完済までに時間がかかります。担保不動産の売却を検討されているのであれば、借入額についてもしっかり計画を立てる必要があります。
△ローンを返済できないときの対処法
①任意売却をする
～ローンの返済が滞り、金融機関（債権者）より競売にかけられてしまうと、不動産の売却価格は相場より下がってしまいます。競売にかけられる前に相場の金額で不動産を売却し、ローンを返済する方法が任意売却です。
②借り換えをする
～ローンの返済が難しくなったら、借り換えも検討してみましょう。金融機関によっては現在のローン商品よりも好条件の商品を取り扱っている場合があるかもしれません。金利や返済期間は金融機関により違ってきますので、まずは比較をおこなってみましょう。
③債務整理をする
～不動産担保ローンやそれ以外の無担保ローンの借入もあり返済が厳しいのであれば、債務整理をする方法もあります。ただし法的な手続きが必要になるため、債務整理は専門家に相談のうえで慎重に進めましょう。
便利な不動産担保ローンには、このようなリスクも潜んでおります。
お借り入れを検討されていたり、既にお借り入れをされている方は、このようなリスクを十分把握された上で、不動産担保ローンを上手に活用しましょう。
