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連帯保証人とは?保証人とどう違うの?

連帯保証人(れんたいほしょうにん)と保証人(ほしょうにん)は、金融取引や契約において異なる役割を果たす法的な立場です。以下は、連帯保証人と保証人の違いについて説明します。

  1. 責任の程度:
    • 連帯保証人: 連帯保証人は、主債務者とともに、特定の債務を共同で負担します。主債務者が債務不履行を起こした場合、連帯保証人はその債務全体を代わりに支払う責任があります。つまり、連帯保証人は主債務者と同等の法的責任を負います。
    • 保証人: 保証人は、主債務者が債務を履行できない場合、主債務者の債務の一部または全額を支払う責任があります。しかし、保証人は連帯保証人とは異なり、必ずしも債務の全額を負担するわけではありません。保証人は通常、特定の金額や条件に従って保証を提供します。
  2. 法的地位:
    • 連帯保証人: 連帯保証人は主債務者と同等の法的立場を持ち、債務の支払いについて一緒に責任を負います。主債務者が債務不履行を起こした場合、債権者は連帯保証人に対して直接請求できます。
    • 保証人: 保証人は、主債務者とは異なる第三者であり、債務の支払いに対する法的責任は主債務者と並行して存在します。債権者はまず主債務者に対して請求し、主債務者が支払えない場合に保証人に対して請求できます。
  3. 債務の性質:
    • 連帯保証人: 連帯保証人は特定の債務に対して共同責任を負うことが一般的で、融資や契約などでよく利用されます。
    • 保証人: 保証人は、ある種の契約や債務に対して追加の保証を提供する場合に使われます。例えば、住宅ローンの担保不足をカバーする保証人がいる場合などが考えられます。

要するに、連帯保証人と保証人は、債務の共同負担と法的責任の程度、役割の違いがあります。選択する際には契約や状況に応じてどちらが適しているかを検討する必要があります。

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