不動産リースバックとは、不動産を所有する法人や個人が不動産資産を売却した後に、売却した不動産に対してリース(賃貸)契約を結び、引き続き使用する取引のことを指します。
具体的な流れは次のようになります。
➀ 不動産所有者(売主)が、不動産を売却する決定をする。
➁ 不動産所有者(売主)は、不動産を購入者(買主)に売却する。
➂ 売主と買主は、売買契約と同時に売主が不動産をリースバックするためのリース(賃貸契約)を結ぶ。
➃ 不動産を売却した売主は、リース(賃貸)契約に基づき、売却した不動産を引き続き使用する。
不動産リースバックのメリットは、売却した不動産をリースバックすることで、資産を現金化することができる点です。不動産所有者が資金調達を必要とする際に、不動産資産を売却して資金を調達した後に、不動産をリースバックすることで、リース料(賃料)を支払い今まで通り不動産を使用することが可能となり、資産を有効活用しつつ資金を確保することが可能となります。
一方で、不動産リースバックのデメリットは、売却価格とリースバックの契約条件によっては、長期的に不動産の所有権を失うことになる場合もあるため、契約内容を慎重に検討する必要があります。また、リース料(賃料)の支払いや契約期間等も重要な要素となります。
不動産リースバックは、法人(個人)の資金調達や資産活用の戦略として用いられることが多くありますが、購入者としてもリスクやリターンを考慮した上で検討する必要があります。