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築年数が古い不動産を担保にローンは組める?

築古物件(築年数が古い物件)を担保に利用する不動産担保ローンは、通常の不動産担保ローンと比べて難易度が上がる場合がありますが、適切に活用すれば資金調達が可能です。以下は、築古物件を担保にした不動産担保ローンのポイントです。


築古物件を担保にした不動産担保ローンの特徴

  1. 担保価値の評価が厳しい
    • 築年数が経過すると建物の資産価値が下がるため、ローン審査での評価は厳しくなります。
    • 銀行は担保価値に慎重で、土地の評価が重視されやすく、特に「更地にした場合の価値」を基準に査定することが一般的です。
  2. 土地の価値が重視される
    • 都市部の好立地であれば、築古でも土地の価値が高いため、担保として使いやすくなります。地方の物件は評価が下がることが多く、ノンバンクなどの金融機関を利用するケースが増えます。
  3. リフォーム・建て替え資金としても活用可能
    • 築古物件をリノベーションする場合、その費用を不動産担保ローンで調達することができます。将来的に物件価値を上げる目的が評価されることもあります。
  4. 借入金額と金利のバランス
    • 金利は低め(2~8%程度)ですが、担保価値が低いため、借入可能額が制限されることがあります。

メリット

  • 総量規制の対象外
    年収に関係なく、担保物件の評価額次第で借入が可能。
  • 高額融資が可能(土地の価値次第)
    他の無担保ローンよりも高額な借入ができる可能性があります。
  • 柔軟な資金用途
    生活資金、事業資金、リフォーム資金など、多用途で利用可能です。

デメリット

  • 担保評価の厳しさ
    築年数が古いため、希望額の融資が受けられない可能性がある。
  • 返済不能時のリスク
    返済できない場合、物件が競売にかけられ、不動産を失う可能性があります。
  • 手続きに時間がかかる
    査定や登記などで手続きが複雑になる場合があります。

築古物件向けの金融機関の選び方

  • 銀行:担保価値が高ければ銀行ローンも検討可能。ただし、審査は厳しめ。
  • ノンバンク系の金融機関:担保価値が低めでも審査が柔軟で、不動産担保ローンを提供するケースが多い。

まとめ

築古物件を担保に使う場合、土地の価値が重要なポイントとなります。評価額が低くても、ノンバンクやリフォーム資金として活用することで、有効な資金調達手段となります。ただし、返済リスクに注意し、無理のない計画を立てることが重要です。

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